日本国際歯科大会

ワールドデンタルショー2023 日本国際歯科大会

本日、デンタルショーに行って参りました。

また、高い高い参加費を支払い、国際歯科大会にも参加して参りました。

 

国際歯科大会では、インプラントの大家であられるみやび会、

脇田先生の発表(正しくはJAIDの発表)がありました。

なぜ私が歯科大会に参加したか、ですが、昨日脇田先生よりお電話があり、

この発表で使うパワポの推敲を一緒にやって欲しいと依頼されました。

 

えっ!?私税理士ですよ!

 

となったのですが、「一般の聴講者にも理解できる内容にしなければいけないから、

むしろ丁度良い」とのことでした。

歯科にとって売上の計上時期は大変重要な問題であり、All ON 4の治療費も例外でなく、

前受けたうん百万円以上の治療費の取扱いについてよく相談を受けます。

(答えは約定基準ないし管理支配基準の解釈の問題と考えるのですがそれは別稿で…)

ですから、インプラント治療、特にAll ON 4については非常に興味があり、

税務的にも知っておいて損はないだろうと思い一緒に推敲させて頂くことにしました。

(写真は推敲のときのZoom映像です。)

 

 

ワールドデンタルショー

内容は実に素晴らしく以下の点が良く理解できました。

・ノーベルバイオケアX-guideでは患者さんの口腔内の位置情報は3D座標を用いて測定が行われているようだ。

・インプラントを埋入する箇所は、3D座標により計算され、CT画像に埋入場所が表現されるようだ。

・座標の精度を上げるためには基準点を設ける必要がある。

 この基準点は、通常歯牙を利用して口腔内にクリップを設置されるが、

 無歯顎の場合においては歯肉を切開し骨面にトラッキングアームなるものを取り付け

 クリップを装着させる場合がある。

・ところが糖尿病患者の場合、感染症リスクその他の問題から、

 外科的侵襲を最低限度に抑えなければならない。

・そうすると、歯肉を切開する必要のあるトラッキングアームなどを用いることを避けたい。

・そこで、まずは比較的簡単な部位にインプラントを2本ほど先行して埋入する。

・そのインプラントをクリップの固定源として利用し、口腔内の情報を精密に読み取る。

・そして、インプラント体をクリップの固定源として取得された口腔内情報をもとに

 2段階目のインプラント埋入を計画、実行する。

・オペは全て歯肉を切り開かないで2㎜程度の穴をあけるだけのフラップレスという方法で行う。

・以上により、術後の炎症などのリスクの高い糖尿病患者も比較的安心して

 All ON 4手術に臨むことが可能となる。

・そして何より、みやび会様ではすべてこれらの情報はモニターに現わされ、

 代診の先生と共有されており、結果として術者の経験頼みの部分が多いインプラント治療を、

 経験の浅い歯科医師にも目に見える治療として標準化することができる、とのことでした。

 

 

 素晴らしい!!!

 

それにしても、脇田先生の努力は凄い。

ちょっとした待ち時間に卵の殻をハンドピースで削っていたり、

打合せのときも次のオペの準備に勤しんでおられたり、

きっと税理士であっても大成したのだろうと考えさせられました。

 

勉強させていただき有難うございました。

他の先生方もお時間が合えば学会発表資料の推敲などお手伝いできるかもしれません(笑)。

まずは何でも、お気軽にお声掛け下さい。